「奨学金を500万近く借りています。」
大学生の子からこんなご連絡を頂きました。
Instagramからブログを見てくれて、
私が360万の奨学金を借りた話しを見つけて連絡をくれたのだと思います。
そこで今日は、これまで私が奨学金を360万借りて8年かけて返済してみて
痛感した思いや考えを赤裸々にまとめました。
17歳にとって過酷すぎる人生の決断
まず、奨学金を借りる決断をする時、私は高校生でした。
17、18歳、高校3年生。
何も考えずに楽しく生きていた青春時代です。
高3の夏にもなると本格的に進路を決めて進学先を受験したり、若干のピリピリムードが漂い始めますよね。
就職活動をしている子は、早くも夏の推薦で就職先が決まった子とかもいて、「◯◯ちゃん、就職決まったって!」なんて話題で飛び交っていたなーと10年前の記憶を呼び返しました。
とまぁ、17、18歳で自分の進路を決めろ!っていうのは、中々酷な選択だよなって今になって思いますが、そこら辺の年齢で将来何になりたいか進路を決めさせられます。
私は特にやりたい事もなくて、服やデザインが好きだったので服飾の専門学校に行こうと決めました。
奨学金という名の立派な借金
当時は奨学金を借りる事に対して、「借金」という意識はなくて、働いたら返していけばいいやという考えで、とても気軽な気持ちで借りました。
服飾の専門に行くことを親は反対していたけど、他にやりたい事がない私はその進路しか考えることができませんでした。
そこで服飾専門学校の中でも1番、2番を争う有名な学校「文化服装学院」にいくぞと思って、学費は年間120万円と専門学校にしては高額な新宿のど真ん中にある学校に2年間通うことになります。
これは親が家を買う時にローンを組んでいたり、「ローンを組むことが当たり前」の価値観だったから、子どもにローン返済の大変さを口には出さなかったのだと思います。
1番の問題は「奨学金=勉強するためのお金」ですが、これって立派な借金だということ。
借金を借りるというと危機感が湧きますが、奨学金って言うと少し聞こえがよくなるので、若者を混乱させるようなことを避けるためにも「それは借金だよ」と、周りの大人がきちんと伝えてあげてほしいなと思います。
繰り上げ返済しないと利子がつきまとう
専門学校の学費、年間120万✕2年=240万。
その他、授業で使うJUKI工業用ミシン30万近く、ロックミシン15万、マネキンボディー服飾道具などを購入するために120万借りました。トータル360万円です。
他にもお金はかかります。普段は洋服を造る学科だったので、生地代などを買うにも1万円近く臨時でお金が必要な時もありました。
当時は、バイトもしていましたが就職してからお金は返せばいいやと、毎週飲みに行ったり楽しい学校生活を送っていました。
これが間違いだったとは後悔はしていませんが、早く返しておけば良かったと後悔しました。
なぜなら、借金をする時には必ず利子がつきます。
私は8年くらいかけてのんびり返したので利子がついて30〜40万ほど多く払いました。
闇金カウカウファイナンスは10日で5割
カウカウファイナンスって知っていますか?
これは闇金ウシジマくんに出てくる闇金融の名前ですが、その金利は10日で5割で超高額。マンガの中では「トゴ」とも言われています。
つまり、10万円借りたら10日後に5万円の利息が発生して、10日後に利息5万円を返したとしても、元本の10万円は減らないので、さらに10日後(最初にお金を借りてから20日後)には、また5万円の利息が発生します。
本当の闇金の実態は知りませんが、10日で1割とかは未だにあるかもしれません。とにかく高額な利子がつきまとうので闇金からお金を借りるのだけは絶対にNGです。何があっても近づかないようにしましょう。
奨学金返済含め固定費は毎月12万
私は、日本学生支援機構(奨学金)で借り入れしたので、金利は安い方でした。
ですが、借りれる金額にも人によって限度があるので2社から借り入れしました。
約8年かけて毎月2社に3万5千円ずつ一度も滞らず返済して、生活は本当にカツカツで苦しかったです。
1人暮らしをした時は家賃と合わせて固定費で毎月12万は消えてました。残り5万で暮らす生活…よく生きてたな(笑)
最後にまとめて入金して完済しましたが、繰越返済もしたことがなかったので最終支払い金額は+30万〜40万多く払って約400万近くの支払いでした。(それも考えずにのんびり払っていたおバカです)
1人暮らしする前は毎月2万円貯金を✕4年していたので、それで繰越返済しておけば、最終的に払う金額はもう少し少なく済んだはずです。お金に関しての無知は本当に損をします。
お金に無知=地獄生活が無限ループ
私は、起業するまでお金の正しい使い方を知りませんでした。
- なぜいつまで経ってもお金がないのか
- どうやったらお金が増えるのか
- お金持ちはなぜお金持ちになれたのか
考えたこともありませんでした。
奨学金も軽い気持ちで借りてしまい、高校生の時に「それって借金だよ」と知っていたら専門学校には行かなかった気がします。そんなことにも気づけない大馬鹿者でした(汗)
就職してからもお金の事に関して無知だったので「毎月のんびり返していこう」と好きなモノを買ったり、貯金もたいしてせず、楽しみを優先してきたツケは20代後半に訪れます。
「バカは至るところで損をする」と痛感しました。
大手企業が副業解禁する時代
そもそもこのご時世、大学や専門学校に行った所で安定した会社に入り、安定した給料が貰える保証がどこにあるのでしょうか。
年々景気が悪くなり、ついに会社が「副業解禁」を発表する企業もでてきました。
「どうしても叶えたい夢や目標があって大学に進学する」これは、絶対に大学に行くべきだと思います。
ですが、何の目的もなくただ「みんなが行くから大学に行く」ならそれは、後から後悔する可能性が高いのであまりおすすめしません。
なんとなく大学くらいは行っといた方がいいかなと高額な奨学金を借りてしまう人も多いですが、いい就職先にはいれなければお先は真っ暗です。
就職してから安い給料でやり繰りしていくには、家賃は都内だと最安値でも1Kで5万くらいはします。
家賃・光熱費・生活費・奨学金返済・友人の結婚式ピークなど、支払いは嵩みます。
貴重な20代、毎月自由に使えるお金が3〜5万円…これでは旅行に行くのも大変ですし、彼氏や彼女とのイベント事があればお金は普段以上にかかりますよね。
奨学金=借金をしたら、やりたいことを我慢して暮らす生活が待っているという事もしっかり考えてから、どうしても借りる必要があれば借りるようにしましょう。
ですが、私は奨学金を借りてまで学校に行くのは、基本的におすすめしません。
なぜなら、得るものより圧倒的に失うものが大きいからです。
奨学金がもたらす最悪の事態6選
奨学金返し終える頃には親の生活費の負担
奨学金300万〜500万を返し終える頃にはおそらく20代も後半です。
20代前半の時には考えもしなかった、親が50代〜60代になるという事を実感すると共に、自分自身も30歳になるという現実がやってきます。
実家がお金持ちなら全く問題はありません。
ですがもし、親が50代で身体を壊して働けなくなったらどうでしょう。定年まで住宅ローンが残っているかもしれません。そうすれば、子どもであるあなたが働けない親の生活費を金銭的に支える必要がでてきます。
更に、親が60代にもなると定年退職する人もでてくるはずです。
定年までにしっかり老後の貯蓄ができていて年金が貰えるなら心配はありませんが、そうでない人も非常に多い現実があります。
さすがに人間、60歳を過ぎると若い頃とは違って思うようには働けません。病気をすることも増えますよね。自分でどうにかしたくても物理的に無理な状況がやってきます。
もし老後の貯蓄もなく、年金も貰えないような両親だったら頼れるのは「子どものあなた」しかいません。
自分は、30歳間近で結婚が迫られる時期です。
長男長女・一人っ子は、親の面倒をみる問題がでてくる人もいます。
そんな状況で自分が家族を作り、子どもに好きな暮らしをしてあげることはできるのでしょうか。
貯金ゼ0で自分の身の危険
親の心配がある人は、恨んでも悔やんでもこればっかりは仕方がありません。なぜなら、自分を育ててくれた両親だからです。自分が生まれる家は選べませんし縁がないと家族にもなりませんので、助け合うしかありません。
ですが、自分以外の家族の問題で金銭的に厳しい状況の人は、次は自分にも危険が及びます。
奨学金などのローンを返済があり、貯金もないまま30歳を迎える人は、これまで私の元に相談に来てくださった方でも、驚くほどたくさんいました。
「まだ若いからなんとかなる」
私もこう思っていましたが、30歳前後でお金が全くない状況では、やはり人生の選択肢はどんどん狭まります。
結婚できない、一家離散の危機
貯金が100万なくて結婚する人もこのご時世、たくさんいると思います。ですが、その状況で子どもができたらどうでしょう。夫婦の生活費の他に、養育費もかかり、将来の貯金もしなくてはなりません。どう考えてもピンチですよね!
また、お金がないと自信が持てずに内向的になるので結婚を諦める人もいます。
更には、離婚の原因に金銭問題も多く上がります。今や3組に1人が離婚する時代ですが、お金が満足いくほどあればもしかしたら離婚して一家離散してしまう事は防げたかもしれません。
だって、人はお金がないと不安になる生き物です。
お金がない=焦り不安+子育てに追われる日々で、奥さんは常にイライラして旦那さんに八つ当たりしてしまう事だってあるかもしれません。
旦那さんは一生懸命働いてストレスが溜まって家に帰るのに、奥さんがイライラしていては、家に帰りたくもなくなるし、居場所もなくなり、外に目が向くのも仕方がないですよね。
そんな事からどんどん、すれ違って、気づいたら手遅れだったとか、普通に想像がつきます。
今の時代に不倫が多くなったのも、お金がない事で夫婦間に溝ができてしまうので、それも大きく関係していると思います。
お金があれば、気持ちに余裕がでるんですよね。
子どもに苦労をかける情けない親の誕生
自分が奨学金返済や、車を買ったり、ローンを組んでしまっては、貯金なんてままなりませんよね。いつまでも働けると思っていては大間違いなんです。
人生はいつ何が起きるか分かりません。不慮の事故、突然の怪我、病気、精神病…
2020年で最も多い病気は「うつ病」と言われています。誰にでもなり得る身近な病気です。あなたは無理して働いて大丈夫ですか?
老後の貯金もせずに、今遊び呆けている人は必ず後で後悔します。自分の子どもに将来助けてもらわないと、突然働けなくなり餓死するリスクだってあります。
この間、82歳くらいのおじいさんが冷やし中華を万引して逮捕されたニュースを見ましたが、所持金は数十円程度だったそうです。空腹でお金もなくて、どうすることもできなかったのでしょう。刑務所の方がいい暮らしができますもんね。
かといって犯罪をするのは良くないですが、悲しくて涙がでました。
自己破産で社会的信用度を失う
奨学金を払えない止む終えない事情ができた人は、免除などの申請をすることもできます。
他にも、借金を払いきれず、自己破産をすることもできると思います。ですが、クレジットカードが作れなくなったり、社会的信用度のない人はブラックリストに載りますので、銀行やその他、消費者金融からお金を借りることはできなくなります。
結果、闇金からしかお金を借りることができずに、借金取りに追われる人生に転落していきます。
不幸人生の幕開け
そこまでして「学ぶべきこと」ってあるのでしょうか?
お金のない家庭に生まれたのは運のツキです。あなたに与えられた試練かもしれません。
就職してお金ができてからだって、いつからでも学びたいことがあれば学ぶチャンスはあります。
ですが、それを教えてくれる人は少ないかもしれません。なぜなら、親の世代は大学に行く事が当たり前と思っている人が未だに多いです。
中卒というだけで世間からは白い目で見られるでしょう。高卒ですら危ういです。学歴で判断する企業だってまだまだたくさんあります。
ですが、もう時代は変わっています。令和ですよ!タイにいたら令和になってました(笑)
平成も終わって、昭和はなんと30年前の話です。たった10年あれば時代は大きく変わります。
時代の流れとともに考え方を変えれた人はいいですが、そうではない人は、「いい大学に行きなさい」「いい会社に就職しなさい」まだ、こんな事を言っているかもしれません。
話を聴くのはいいですが、アドバイスを真に受けるのは危険だと思います。
大学院卒の年収1000万or中卒の年収3億円
その結果、せっかく東大に行ったのに就職できない人もいます。
頑張って年収1000万稼いでも、中卒で起業してその辺のサラリーマンよりも遥かに年収高い人もゴロゴロいる時代です。
私の周りにも中卒年収3億の人も実際にいるんですよね。
YouTuberが職業とか…ね。あり得ないことが「今」起きているという事です。中卒・高卒の学歴コンプレックスを抱えた人が東大の人に勝てる時代なんですよね!
多くの企業が「定年まで社員を守ります」だった時代から「副業してくれないと会社も困るよ」に現在、物凄い速度で加速中です。
しまいには、国が、「自分で自助してね」と、遂に「自分でどうにかしてね」と宣言しちゃいました。
つまり、いい大学に行って就職すればいいって考えは終わったのです。
まとめ
不安を煽るようなブログになってしまい申し訳ないなと思います。
ですが、これが率直に思うことであり、事実です。同じような悩みを抱えた人をたくさん見てきました。
私が奨学金を借りたことによって得たメリットは学校にいって大切な仲間に出会えたこと。それには、とても感謝しています。
ですが、それ以上にデメリットが大きすぎました。
貴重な20代の時間に、360万の借金を背負うことは、精神的ストレスも大きかったし、借金がある自分はマイナスでしかないと思っていて、お金がないからやりたいこともたくさん我慢しました。
今、高校生のあなたは「みんなと同じように大学にいきたい」と思うかもしれません。「就職はなんだか恥ずかしい」と思う人もいるかもしれません。
実家が裕福ではないならなおさらで、大学にいって遊び呆けてしまっては、将来苦労するのはあなた自身です。お金でめちゃくちゃ苦労した私が言うので、これは間違いないと思います。
これからの時代は、大学にいかなくても、就職して毎月手取りで高卒だと14万〜16万くらいしかもらえなくても、それを貯金していけば、あなたがやりたいことはいくらでもできます。
どうしても学びたければ、後から学校に行くこともできるし、私みたいに頭が悪くても起業してお金を稼いで、サラリーマンより多い収入を得て海外に住む人生だって送ることができます。
平成の時代は就職難だとか言われたり、ゆとり教育だと言われてきた私達の世代ですが、捉え方に寄っては、インターネットやSNSの発達により、とてもいい時代に生まれている訳なのです。
例え、今奨学金を返済している最中で挫けそうになってる人も、この事をしれたあなたは、超ラッキーだと思っていいはずです。
なぜなら、インターネットで稼げることを知っているだけで幸運ですし、就職してからも副業すれば計画より早く奨学金を完済することだってできます。
お金がない人は、お金の正しい使い方を知りません。なので気づけない人は、一生貧乏のままです。逆に、お金の正しい使い方をしていけば貯金できる金額も大きく変わります。
奨学金という借金を背負う前に、多くの人にこの記事が届き、少しでも参考になればいいなと思います。
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私は、起業して自由になれる仲間が増えたら嬉しいなと思っているので、ご興味ある方は他のブログ記事も見てくださいね。気になることはいつでもご質問ください!
ここまでお読み頂きありがとうございました!
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